iPadを個人輸入しました/少し使ってみて感想
iPad キター
まだ2,3時間しか触ってないですが、この興奮が残っている間に現時点での感想を書きなぐります。
購入方法
2010年5月7日現在まだ日本では発売されていないわけですが、僕は個人の購入代行サービス を使って買いました。
- もっと個人輸入しましょ♪: どうやって個人輸入代行申し込むの?
- ipad アメリカから発送できます
買いたい商品の詳細ページURLと必要事項を書いてメールで送ると、買って日本に発送してくれる というサービスですね。日本には発送していないECサイトとかも結構あるのでかなり便利です。
iPad に関しては途中で抜かれたりとか、発送中のトラブルが結構あるようですが、僕は運良く(?) 問題なかったようです。上記のサイトの MIKA RICHARDS さんともメールで何回かやりとり しましたが、とても気持ちのいい対応でスムーズでした。
かかった値段は以下です。
ipad wi-fi 32GB & Keyboard dock | $668.00 | |
アメリカ間の送料 | $0 | |
Tax | $40.08 | |
個人輸入手数料 | $66.80 | |
日本までの送料 | $47.25 + $42.50(2箱) | |
合計 | $864.63(4/14為替レートで 83431円) |
発送には初めてEMSというのを使いました。海外とのやりとりがある仕事をしてる人は知ってるのかもですが、荷物の現在地をトラッキング出来る郵送方法のようです。
EMS(国際スピード郵便) - 日本郵便
http://www.post.japanpost.jp/int/ems/index.html
以下のような感じで今荷物がどこにあるか見れます。
途中で止まってるのはゴールデンウィークで税金関連の部署がお休みのせいだと説明を受けました。しかも、商品到着時に 通関税400円、消費税1500円(大雑把!)を追加で請求されました。この辺はちょっと勉強不足でしたね。。そういうもんなのかな。。
今から注文すると時期的に微妙(日本でも発売される)なのと、やはり流通の何処かで破損/紛失するリスクは国内配送に比べでずっと高いので無制限にお勧めはできませんが、どうしても欲しい時にはこういう方法もあるという事を知れたので良かったです。
はじめての iPad
さて、実際の iPad。会社を定時に飛び出して興奮の箱あけです。
以下ざっと見た印象。
重量、形状
見た目はやっぱりとても綺麗ですね。外側の黒い枠もデザインを見た時は「えー、ぎりぎりまで画面にしてよー」と思いましたが、手で支える部分が必要なのでこれくらいが丁度いいです。画面の回転をロック出来るボタンもとても便利。
ただ、重さに関してはまだまだ改善の余地ありですね。正直片手で持つにはつらい重さです。両手なら問題無さそうですが、子供が持つとちょっと重そうな感じがします。教科書や新聞をリプレイスすることを考えると、やはり紙のノートと同じくらいの重量にはなって欲しいかも。
5月末の日本発売を待たずにWi-Fiのみのモデルを買った理由でもあるのですが、やはりこれはリビングで使う物であって、移動中使うには大きさ的にも重量的にもつらいと思いました。
Video / Youtube
Video を見るには最高のデバイス。画面の大きさも丁度いいし、タップしてコントロールを出してスキップとか一時停止、みたいなのはとても直感的。ただし、ディスクドライブがある訳じゃないので一般的なユーザは実際には使わない機能になりそう。スロットローディングのドライブがあっても良かったのに!
海外のように iTunes でドラマや映画が買えたりするような環境であればとてもいいですね。DVDをリッピングしてiTunesに入れて、、みたいなことを多くのユーザがするとは思えないので、日本でのこの辺(オンライン販売)の対応が待たれます。
あとちょっとニッチかもですが、iTunes U に関しては前からもっと画面が大きければいいのに!と思ってたので、iPad の大きな画面は嬉しいですね。
今は iPhone の解像度に動画が最適化されてるので若干荒いですが、iPad サイズになると最高ですねー。遠隔教育の未来です。
Music / iTunes Store
タッチパネルで使う iTunes Store は本当に使いやすいです。月5000円くらい iTunes Music Store で音楽を買っている僕ですが、これからはほとんど全て iPad で買うと思います。マウスで操作するよりなんかこう実際に触ってる感じがあって、CD選んでるって気になりますね。
ただし、やはり音楽を楽しむという意味においては iPad のスピーカーは非常に残念なので、(出来ればblootoothの)イヤホン/ヘッドホンが欲しい所。 AirTunes(遠隔のオーディオで音を鳴らす)もぱっと見た感じ対応してないっぽいのが残念。
Safari
ここは基本的には iPhone の Safari が大きくなったって感じですが、画面が大きくなった分ソフトウェアキーボードも大きくなって打ちやすいですね。打ち間違いが手触りで検知できないので(あ、となりのキーも押しちゃった!)普段より間違いに気づき辛いですが、PCでの入力には無い予測変換が付いてるのでそんなにストレス感じないです。
あとやはり、散々いろんなところで言われていることですが、flash が見れないのはちょっとイタダケナイですね。まあ、本来どうあるべきかって言う話はあると思うのですが、例えばマンションや映画等のプロモーションサイトは フルflashで作られている事も多く、実際結構困ります。。「iPad 壊れてる!」ってなりそうな気が。
ゲーム
ゲームデバイスとしてはかなり可能性を感じます。iPhone 3GS でやっていたのと比べて、当然ですが起動時間がかなり短縮されていて快適です。Asphalt 5 や太鼓の達人のような最初のロードが長いものだと体感で3倍くらい早く感じます。
iPad用のゲーム(〜 HD)はまだそんなにやってないのですが、僕の大好きな Azkend も iPad 版が出ていて買ってみました。このゲームは本当にタッチパネルでの操作がフィットしてますね。
iPhone 用のゲームでもものによってはかなり綺麗に見れます。例えば太鼓の達人。
画面がでかくなってやりやすいし、画像もそんなに劣化してるように見えない。ただ、ほとんどの iPhone 用ゲームの「2倍引き延ばしモード」はとても残念な感じになります。虫眼鏡で見てるみたいな。まあこの辺はなんというか、、割り切りですね。見れない程汚くはないです。
各所で話題の KORG iElectribe も素晴らしい出来。これが1200円で買えるなんて!30分くらい没頭してしまいました。でもこの手のものに慣れてないと、よくわからなくて 3分 で飽きるかも。
Keyboard Dock
これはかなり期待はずれでしたね。やはりこのデバイスにはキーボードは必要ないと思います。まだ慣れてないせいかもですが、キーボードドックに差した状態でiPadにのぞむと、なんというかこう「PCモード」になっちゃって右手が無意識のうちにマウスを探してしまったり、TABでフォーカスを移そうとしたりして逆にもどかしいことになります。
あと使って気づいたのですが、キーボードに iPad を指した状態だと浅く傾斜がついていて、とても見やすい角度になります。ノートPCを開いた時くらいの傾斜ですね。ただこれが、タッチするにはきつい傾斜なんです。なので、キーボードから手を離してタッチ(この動作がすでにあれですが)しようとするとちょっとやりにくい感じがありました。
#これは個人的な感覚かなあ。。
長い文章を書いたりするときには必要なのかもですが、普通に bluetooth のキーボード使えばいいと思います。なんか微妙にさしにくかったりするし、、うーん。。
その他
フォトはまあ想像通りの使い勝手で、「十分にいい」って感じかと思われます。環境設定とかはまだ あまりいじれてないですが、壁紙が設定出来るようになったのは嬉しい。また、バッテリーに関しても 未知数です。
全体の感想
いいなと思った所
- 想像以上に自然な、大きくて敏感なタッチインターフェイス
- ちょうどいい大きさ、綺麗な画面
- きびきびした動作(速い)
- 開発者とかじゃなければ、ほとんどの要件はiPadだけで出来る
- 安い
まとめ
なんかデメリットの方が多くなっちゃいましたが、全体的にはかなり理想のリビング情報端末に近いと思いました。iPad というかタッチパネル端末に関する感想になっちゃいますが、やはり画面があってアイコンが配置されていたら手で触りたくなるのが自然な反応で、その発想でそのまま操作出来るのはとても気持ちいいです。
うちの2歳の子供は iMac のデスクトップにある Tom & Jerry の動画アイコンを指でコツコツして「これこれ!」と指示して来るのですですが、まさにそれと同じ動作で、望む動作が出来るわけです。まだ言葉もしゃべれないのに、homeのロックを解除し、Asphalt 5 を起動して「ブーン」と運転してるのを見て、これは凄いなと思いました。
ただ、日本だけで500万台とか売ろうと思ったら、もっと誰にでもわかる便利さが必要な気がします。例えば DVD/BD が見れる、とか skype でおばあちゃんとビデオチャット出来るとか、録画してなくてもオンデマンドでテレビ番組が見れるとか。 本質的でないものは戦略的に外していて、それが製品デザインだというのはわかるのですが。。 あと、「別途母艦マシンが必要」という点もやはり気になります。
正直、同じ価格帯のnetbookは敵じゃないというか、次元が違いすぎて比較にならないですが、この「PC」という狭い世界を出てみんなが日常的に使う「家電」になれるかという視点では、あと少し洗練する時間が必要かもしれません。
もう少し使って行くと印象が変わるかもですね。しばらくはあまり考えずに楽しみます!