bonar note

京都のエンジニア bonar の技術的なことや技術的でない日常のブログです。

テレビ大好き

「俺、テレビ見てないし」アピールって中二病だよね、とかいう話もありつつ、でも実際テレビ見なくなったなあと思ったので、原因を考えてみた。社会人なので、平日はゴールデンタイムに帰宅できないというのが真相な気もしますが、別にも理由がありそう。

テレビの持つ2つの側面

テレビって今後なくなるよね、とかいやいやさすがにテレビは重要でしょ、みたいな話になりがちですが、個人的にはテレビは以下の2つの機能に分けて考えるべきだと思っています。

  • 配信インフラ事業(放送機材/ネットワーク/広告営業)
  • コンテンツ制作機能 (番組制作/編成/マーケティング)

インフラ事業はより効率的な方法に置き換えられると思います。専用機(つまりテレビ)で見なきゃ行けない特別な理由がある訳ではないし、地上波デジタルへの移行で先行普及メリットも薄れます。Apple TV の様なより便利なデバイスとインターネットに置き換えられるはず。テレビ番組をiPodに入れられるサービスなんでどこもやんないんだろう。絶対買うのに。野球中継1試合200円とかだったらいいなあ。

コンテンツ制作機能は逆に今後さらに重要になると思います。現状テレビ番組は最高レベルのコンテンツを生み出しており、それを見たい需要は大きいのでは。自宅のノートPCで映像編集が出来るようになったとしても、「世界ふしぎ発見」を作り出せるはずも無く、そういった能力は今後も依然として需要があると思われます。

視聴者の多様化

沢山の情報や可能性を知るようになると、その掛け合わせも指数的に増大して、自然と多様性が生まれるように見えます。例えば音楽とかもそうで、昔は何人かのアーティストのCDをひたすら買っていたのですが、インターネット(というかiTunes Store)で他にも実は僕好みのアーティストが沢山いることを知りました。昔に比べて映像/音声のコンテンツの絶対数も増え、それらの選択肢を知る可能性も開けたと思います。具体的な数字があるわけではないですが、なんとなく。実感として。実際「どんな音楽聴くんですか?」という話が弾んだ記憶がありません。

十分に価値観が多様化した集団に対してみんなを満足させるコンテンツを提供することは難しく、平均値や中央値に意味が無くなる傾向にあります。「お茶の間のアイドル」的なものは今後ゆるやかに絶滅していくんじゃないと思ったりします。みんなそれぞれで、それでいいじゃん、という寂しいようなでも寛容で差別の無い見方が支配的になる予感。瞬間的に盛り上がって消えるような流行はSBMで。

カスタマイズしたい!

基本的にわかり合えないという前提で自分ためのために用意された番組編成が必要で、Webの世界だと今のところRSSリーダーがその役割を担っています。より荒い戦略だとブラウザのブックマークもそうかもしれません。

テレビ局が作り出すコンテンツの質が圧倒的に高いのは疑いようのない事実。テレビよりもネットの方が面白いのは、そういった個別のコンテンツの質ではなく、コンテンツの物量や編成可能な自由さに対して僕達がより高く評価するようになったからではないかなあと思いました。

インターネットも自分の個性をスライスして無数の集団に所属させることで、総体としての自分を表現しているように見えます。その総体はもはやタグで、実態を伴っていなかったりして、そういう状態では総力戦的な全人格をかけたコミュニケーションは非常に疲労するので、倦怠感の元になってるんじゃないだろうか。なんとなく。OpenID

まとめ

真央ちゃんおめでとう!