bonar note

京都のエンジニア bonar の技術的なことや技術的でない日常のブログです。

iTunesで楽曲を売って、結局いくらもらえたか

以前に、自作の曲を iTunes Store で販売するまでの過程を書いたのですが、

[iTunes][music] iTunes Store デビューへの道(完結編)
http://d.hatena.ne.jp/bonar/20071128/1196273616

販売からしばらくたって、結果としてどうだったのかがようやく書ける段階になったので書きたいと思います。

販売レポート

CDBaby経由でiTunesに曲を出すと、そのiTunesからの販売レポートがCDBabyのサイト上で見れるようになります。で、その報告がとにかく遅いみたいで、2007年9月,10月,11月の報告が翌年の1月、2007年12月から2008年2月までの報告が2008年4月にまとめてくるような感じです。これはCDBabyの掲載日とiTunesのreportの日付を見た感じではiTunesからの報告がそもそも遅いようです。

結論から言うと、2008年2月までの間で売れた曲数を 17曲 で、もうけは $15.33 でした。

f:id:bonar:20080419131327p:image

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%2415.33を円で&btnG=Google+検索&lr=

$15.33 は日本円で1600円程度。かけたコスト(郵送も入れると6000円くらい?)を考えると大赤字です。まあでも、僕程度の凡才にしては大健闘だと思っています。すごく無料にしたかったのに、有料でもネタとして楽しんで買って下さった方に感謝です。

2007年11月とその他の月の売り上げ単価が違うのがかなり謎ですね。これはちょっと問い合わせてみます。

1曲の利益は $1.021

日本の iTunes Store では1曲が150円で販売されているので、その内のコンテンツホルダーへの支払いが1$(2008年4月19日現在、103円)というのはかなり手数料高い印象ですね。これはiTunesがCDBabyに支払った金額で、実際に僕がお金を受け取る場合、ここからさらに 9% がCDBabyに手数料として支払われます。

かなりマージンが取られている印象ですが、販売に際しての手間の少なさを考えたら許せる範囲かなと思います。1万ダウンロードされるスマッシュヒットを出すと、それだけで約90万円程度のお金が手に入ることになり、ほぼノーリスクであることを考えるとかなりいいかなと思います。

この最初の$55のコストがネックですが、

  • デジタル配信の場合本来UPCは不要(-$20)
  • デジタル配信であればオフラインでの販売は不要。手続きも自動ができる(-$35)

が可能なはずで、この初期投資は限りなく0に出来るんじゃないかと思います。iTunesがそういったものをも飲み込んだ巨大な音楽サロンになると素晴らしいですね。また、CDBabyが余計なマージンを取っているということでもなく、手軽な音楽販売チャンネルをインディーズミュージシャンに提供する素晴らしいサービスだとおもいました。全体を通じて手続きもすごくスムーズで、安心しておすすめできます。

面白いから、みんなやるといいと思います!